サンスベリアが異常に細長く伸び、倒れそうになる現象に困っていませんか?
サンスベリア、空気清浄能力が高いため「エコプラント」としても知られています。
この植物はホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質を取り除き、夜に二酸化炭素を吸収して空気を浄化します。
しかし、長期間の栽培で「葉が異常に伸びて弱々しくなる」問題がしばしば見られます。
この記事では、以下の点を解説します
・サンスベリアの過伸びの主な原因
・過伸びしたサンスベリアへの対処法
・一本だけ伸びすぎたサンスベリアの対応方法
・過伸びを防ぐ方法
・過伸びした葉のカットは可能か?
サンスベリアが過伸びする主な原因
原因①:日光不足
サンスベリアは本来、日光を好む植物です。
原産地はアフリカの乾燥地帯で、日照を好みますが、室内で日光が不足すると徒長してしまい、細長く弱々しく成長します。
原因②:水の過剰供給
サンスベリアは暑さと乾燥に強いですが、寒さと湿気には弱いです。
過剰な水やりは植物を膨張させ、必要以上に成長させることがあります。
過伸びしたサンスベリアの対処法
対処法①:支柱の設置または紐での固定
過伸びして倒れかけたサンスベリアには、支柱を立てるか、葉をリボンや麻紐でやさしく束ねることが有効です。
日光に慣らすことで、葉が徐々に元の強さを取り戻すことがあります。
対処法②:葉挿しによる増殖(5月~9月)
過伸びした葉をカットし、土に挿して新たな子株を育てる方法もあります。ただし、新しい子株が成長するまでには時間がかかります。
サンスベリアは生長期には特に子株を増やしやすいです。
適切な環境と肥料を与えることで、新しい子株の成長を促進できます。
例えば、「プロミック」のような緩効性肥料は、室内でも使いやすく、虫が湧きにくい利点があります。
サンスベリアの一本のみ伸び過ぎた葉への対処法
サンスベリアで一本だけ異常に伸びた葉は、見た目が不自然になりがちです。
そんな時は、その葉を思い切ってカットすることをおすすめします。
伸び過ぎた葉は元のサイズに戻すことができないためです。
特にサンスベリアは中央の葉が光を受けにくく、中心部の葉が伸びやすいという特性があります。
切り取った葉は捨てずに、「葉挿し」に利用して新しい子株を育てることができます。
サンスベリアの過剰な成長を防ぐ3つのコツ
サンスベリアが過剰に成長するのを防ぐためのいくつかのコツをご紹介します。
コツ① 5月から9月は屋外で日光を十分に浴びさせる
サンスベリアは本来、強い日差しを好む植物です。
寒い季節を除く5月から9月にかけては、屋外でたっぷりと日光を浴びさせると良いでしょう。
ただし、突然の強い日差しは葉焼けの原因になるので、徐々に日光に慣らすことが大切です。
コツ② 気温が10度以下の時は室内へ
サンスベリアは低温に弱く、10度以下では成長が停止します。冬場は室内で乾燥気味に管理し、窓辺の急激な温度変化に注意が必要です。
コツ③ 乾燥状態を保つ
サンスベリアは乾燥に強く、他の植物よりも乾燥気味に管理するのが適しています。
特に生長期である春と秋は、土が完全に乾いた後、さらに2~3日待ってから水を与えると良いでしょう。冬場はほぼ水やりをせず、月に1回程度に留めるのが理想的です。
サンスベリアの長い葉の管理方法
サンスベリアの葉が過度に長く成長した際は、見た目やサイズを整えるために切り取ることができますが、切断後の外見にも注意が必要です。
長くなりすぎた葉の対処法としては、葉挿しの方法が推奨されます。
長い葉の葉挿し手順①:適切な長さにカット
特に春から初夏にかけての暖かい時期に、サンスベリアの長く伸びた葉を清潔な道具で切り取ります。
その後、土に植えるために希望の長さに調整します。
長い葉の葉挿し手順②:カットした葉を土に植える
カットした葉を、清潔で排水性の良い土に植えます。
挿し木や種まきに適した、無肥料の土を使用するのが良いでしょう。
赤玉土やバーミキュライトも使用できます。
長い葉の葉挿し手順③:植えた後の最初の10日間は水やりを控える
植え付け後最初の10日間は、水やりを控えます。すぐに水を与えると、切断部分が腐るリスクがあります。
長い葉の葉挿し手順④:発根と新しい子株の成長
適切な処理を行えば、約半年で根が生じ、新しい子株が現れ始めます。
長い葉の葉挿し手順⑤:観葉植物用の土への植え替え
根が確認できたら、肥料が含まれた観葉植物用の土に植え替えます。また、過長を防ぐために、春から秋にかけて日当たりの良い場所に置くことが重要です。
室内では、南または東向きの窓辺が適しています。屋外では半日陰を選び、真夏の強い日差しを避けるのが良いでしょう。
まとめ
2年以上植え替えていないサンスベリアは、根詰まりのリスクが高まります。
日光不足により葉が徒長する可能性があり、適切な水やりが必要です。
伸びすぎた葉は葉挿しで再生育させるか、日当たりの良い場所へ移動させて徒長を防ぐことができます。
また、気温が10度以下の場合は室内への移動を推奨します。